か・れ・い・い

昔、男ありけり。その男身をえうなきものに思ひなして、
「京にはあらじ、あづまの方に住むべき国求めに」とて行きけり。
その沢のほとりの木の陰におりゐて、かれいひ食ひけり。
その沢にかきつばたいとおもしろく咲きたり。それを見てある人のいはく、
「かきつばたといふ五文字を句の上にすゑて、旅の心をよめ」といひければ、よめる、
「から衣 きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞ思ふ」
と読めりければ、皆人、乾飯の上に涙おとしてほとびにけり。


・・・とは有名な伊勢物語のかきつばたの話である。
訳?自分で調べてくれw


ところかわって、ここは現代
俺の家だったりする。
「雪がない、暖かい方にて住むべき国求めに」とて行きけり。

3日前ぐらいにゴハンを5合炊きました。
少しずつ食いつなぎ・・(まあそんなひどい暮らしをしなくていいんだろうけど・・w

昨日の夜は外食だったので本日まで炊飯器は保温状態でほったらかし。

かくしてここに、「乾飯(かれいひ)」は出来上がったのだった・・・!
しかもおまけとして、昔笑わせてもらったジップロックの宣伝のように
「3日前は白かったの・・」状態。なんで色が変わるのか不思議不思議。

さて、味はというと・・。
うーん。歯ごたえがあってこれはこれで量がすくなくても腹が膨れるものじゃのう。

やってみてわかったことだが、かれいひになるのはお釜の外側なのだな。
中央部分のゴハンはなぜかおかゆ並にやわらかい。
この現象をちょっと考察してみようじゃあないか。

・・・フム。つまりこれは、お釜の外側部分のゴハンの蒸発した水分が、炊飯器の
内蓋に張り付く。それが中央にあつまってしずくとなって垂れてくるからではないだろうか?なるほどそれなら容易に想像がつく!

本日の晩御飯は、そのカリパリフニャグチャなゴハンをいただくこととなった。
オカズにほっかほっか亭のすき焼き弁当の具のみを添えて。
顎が疲れてきたんですき焼き雑炊にする。。

俺の”かれいひ”は、すき焼きの汁で、ほとびにけり。