昔、男ありけり。その男身をえうなきものに思ひなして、 「京にはあらじ、あづまの方に住むべき国求めに」とて行きけり。 その沢のほとりの木の陰におりゐて、かれいひ食ひけり。 その沢にかきつばたいとおもしろく咲きたり。それを見てある人のいはく、 「…
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