梅雨

頬にかかる水滴で気が付いた。

雨がしとしと降っている。

聞こえるのは雨音と走り去る車の音ばかり。

静か・・・。

アスファルトの冷たさが肌から染み入ってくる。

体が動かない。

なんだかとても眠い。


周りに人が集まってきた。


うつぶせになっているのに、人だかりがわかる。


空を見上げると雨はまだ降りつづける。


何故私は空を見る事が出来るのだろう。。


周りには高層マンションが立ち並ぶ。


その1つに目がとまった。



思い出した。




私、あそこの屋上から身を躍らせて・・・