「価値ある商品」と「楽しもう」

CMやらチラシやらみてると、そんな言葉がよく出てくる・・。
「価値ある商品をプレゼント!」とか「デジタル編集を楽しもう!」の類であるが・・

なんかおかしくない?

まあ、かくいう俺も、PCショップでバイトをしていたときに、
○○を楽しもう・・なんて言葉は使わせていただいたのですが(^^;
しかし、作っているうちに、なんともいえない違和感を感じていた・・・。

…楽しもう?俺に指図すんな!・・とツッコミを入れてしまえば
それまでであるが、そんな通常の反応よりも、
楽しもうよ、と人から勧められて趣味系というのは楽しむものなのか・・と。
その人が興味を持たないと話が始まらないわけだ。
大体にしてこの言葉自体が、その文の前に「(パソコンとかデジカメとか高くていまの不況の中大変だろうけど、やってみれば楽しいって!余裕ないかもしれないけどせっかくついてる機能だから)楽しもう!」
・・・という文がついているような気がするのは俺だけだろうか?すごく消極的な言葉だと思うのだが。

隠し文がながすぎて、俺ってネガティブな考えなのかな〜ともちょっと思ったが、そんな感じがしてならんのよ。

「価値ある商品」については・・・
価値を店側が決めるなと。それが価値があるかどうかを判断するのは当然ながら消費者である我々だ。

とにかくこの二つの言葉をつかった文章は『嘘くさい』
うん。なんかぜんぜんこっちに響いてこない。

チラシやCMを出す店の人たちよ。こんな言葉であいまいにするな。
「楽しもう」と書く前にソレの魅力をもっと説明しないと。
「価値ある商品」と書かないで、(まだ商品が決まってないか、
あるいは文字数の制限のどちらかだろうけど、そこをサボっちゃいけない。)具体例をだしていけよと。ガソリン1年分とか。

(ここで脱線して)
ただ、まあデジタル編集に関して言えば、面倒な操作必要なく面白いものが作れるソフト&機械なんて見たことない。
みんな難しすぎかややこしいモノばかりなんじゃないかしら。
よりカンタンにするためにユーザー補助として「○○がしたい」→「XXのようになるようにする」のような対話形式のものもでているが・・・・
たとえ対話形式のウィザードをつけたソフトだったとしても、
大抵はその聞かれる質問数が多すぎて面倒になるのがオチでないか

昔から人が夢みる生活は、ピッポッパッと3つぐらいボタンを押して、あとは機械が全部やってくれる・・というようなものじゃないだろうか。しかし今の時点ではそれはまずムリだろう。
もともとの夢自体がムリがあるけど…もう今は”必要最低限の操作”そのものが複雑なので。
でもまあ、興味のない人に勧めるのはかなり難しい。
興味がないから、操作が面倒になった時点でもうやらない。
興味のある人たちは、その必要最低限の操作をすぐ覚えて人に自慢する「なんだこんなこともわからないのキミ?」
ますますやる気うせる・・・。
人間はすぐサボる動物だ。いつも楽しようと考えている。

キーボードを叩くこと自体がもう面倒になってきている。
これはもう、音声認識しかない。もっと正確に認識してくれ。
「あれとこれをこうしてくれ」「ハイ。タダイマ
何と楽な世界だろうか。これが実現すればモノも売れてくるだろう(笑)

しかし、この話はキリがない。
多分人間はそのうち言葉をしゃべることも面倒になってくる。
頭にイメージしたものを表現するには、言葉は役不足だからである。
そうなったとき人間は、頭にプラグをつけるようになるだろう。