とある盆も仕事な人の話

だめだ。今日は寝かせてくれ。
連日の暑さと遅い帰宅に疲れた俺は、
今日も目の前で涼しげに座っているオヤジに向かって
呪いの降りろ光線を浴びせ続けていた。
すると、幸運にも今日は目の前のヒゲオヤジが席を立った。
よし。これで寝れる!
この約一時間の電車通勤時間で如何に
出来るだけ睡眠を採るかによって、その日1日の体力の持続時間が
大幅に変わってくるのである。
故に、こんな早い駅より座れると言うことは貴重な話なのだ。

俺は鞄を肩から下ろし、座るために体を反転させた。

…と、その時だった。
「あ!空いたっ!」
と声がしたと思ったら、5〜6歳ぐらいの女の子に
席を奪われていたのである…・

「おかーさんこっちきてきてー」
「なにー?○○ちゃんが座りなさい」

おうおう。仲睦まじき親子愛よ。
いやそんなことよりお前らどうみても避暑地行きの格好だろ。
少しは世間の疲れたリーマンに席を譲ったらどうだ><


と、先ほど呪っていたオヤジが降りた。
チャーンス!!


その隣の女の子のお姉ちゃんらしき子と目が合ってしまった。。


・・・・いいよもう。(;´д⊂) 姉妹仲良く座れよ

と、そ知らぬ顔をして窓の外を見た。
案の定、ささっとお姉ちゃんはイスに滑り込み、悠々と寝始めるのだった。。