「なんで俺が?」の世界

時津風親方が解雇された。
おそらくこれでメディアからは話が
遠ざかっていくのだろうと思われる。。が、
その流れに恐怖を感じた人はいないだろうか?
これではまるで、
政治家の裏金がバレたのと同じような結末ではないか?
解雇された本人もさることながら、
俺は一連の報道で、関係者の誰一人からも
「人が死んで申し訳ない」といった感情を読み取ることが
できなかったのだが、なぜなんだろうか。

時津風(元)親方にいたっては、ワイドショーで
弁解などをしていたが、あまりにも最初の報道で流れた
リンチの内容が生生しすぎて全く信じられないし、
(本当にちょっとだったのかもしれないが、加害者はいつも
「ちょっと」という言葉を使うもんだ)
北の湖理事長にいたっては、記者会見の最中
絶えずこめかみが動いていた。
そこらへんに映像がまだ転がっていると思うので確認してみるといい。


人がこめかみを動かす時とはどういうときか。
悲しみをこらえる為だろうか。
いやむしろ、悔しい、いまいましいという念の時の方が
圧倒的に多いのではないか。
「なんで俺が。」

そう、この一連の事件の関係者には、絶えずこの
”なんで俺が””なんで協会が”という雰囲気がながれているような気がしてならない。

色々なコメンテーターは、「これは氷山の一角だ」と口を揃えて
言っているが、まさしくそうだろう。実際に死者が数人出ているし、その死因も
ほぼ似たりよったりであるからである。

しかし、今回の事件も、「警察の捜査を見守る」で風化していくのだろう。


「警察の捜査を見守る」・・・よく使われる言葉であるが、
ふと、”見守る”期間は、”もみ消す”期間のことなのではないかと
恐ろしい想像もしてしまうのだった。。